みなさまおつかれさまです!
理系アラサー男子レバンスです。
最近また資格試験を受けてまいりました。
資格名は題名にもあるとおり環境計量士(濃度関係)です。
今回はこの資格を取ろうと思った動機から、実際の受験までを記したいと思います。
- そもそも計量士とは?
- 環境計量士(濃度関係)科目と合格率、料金
- 参考書について
- 試験勉強の方法と実際の進捗について
- 実際の試験の出来について
- 最後にちょっとした注意というかアドバイス
- [19/03/21追記]一発合格できました!!!
そもそも計量士とは?
計量士とは、計量に関する専門の知識・技術を有する者に対して一定の資格を与え、一定分野の職務を分担させることにより、計量器の自主的管理を推進し、適正な計量の実施を確保することを目的としているものです。(上記リンク抜粋)
計量士の種類には一般計量士、環境計量士(濃度関係)、環境計量士(騒音・振動関係)があります。
一般計量士は工場、百貨店、スーパーなどに設置されている「長さ計」や「温度計」「体積計」「質量計」といった計量器の精度管理を含む計量管理を行える資格です。
食品や他の品物を買う上で「量」というのは重要であり、それに異なる基準があったら争いになりますよね?(自分の他人の100gで重さに違いがあるとか..)。その基準を決め、計るのが一般計量士です。
一方、環境計量士は環境に関する濃度、騒音並びに振動についての計量結果を証明するのに必要です。
要するに皆さんの飲む水中の有害物質であったり、空気中の有害物質の濃度を計っているのです。当然ながら化学の知識が求められる高度な資格です。
私は今回、環境計量士(濃度関係)を受験しました。
なぜかといいますと、大学院まで化学を専攻しているのと、公害防止管理者の水質と大気一種を持っていたからです。
なぜ公害防止管理者を持っていると環境計量士(濃度関係)を受けたほうがいいかについては後述します。
環境計量士(濃度関係)科目と合格率、料金
試験科目は4科目です。
・環境計量に関する基礎知識
・化学分析論及び濃度の計量
・計量関係法規(環境・一般共通)
・計量管理概論(環境・一般共通)
各科目の内容としては
・環境計量に関する基礎知識
環境基本法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法系の法令の暗記と高校から大学までの一般化学の知識が広く求められます(本当にマジで引くぐらい広いです...)。
前半の法令は公害防止管理者の試験範囲に被るため、資格を持っていると若干有利です。
・化学分析論及び濃度の計量
いろんな化学物質の分析方法が問われます。お仕事等で分析業務に従事している方は有利かもしれません。逆に何もやってなければ暗記地獄です。
簡単な濃度計算の問題なんかも出題されます。
・計量関係法規(環境・一般共通)
計量法の法規の部分です。用語が紛らわしい部分が多く、かなり勘違いをさせられる部分が出てきます。暗記オンリー科目です。
・計量管理概論(環境・一般共通)
計量、計算を行うときにどうするかなど、なんというかしっかり読むとわかる倫理?を問う部分と品質管理の方法について問う科目です。品質管理の本を読む必要が出てきます。
科目別合格はなしで、合格率は15%前後くらいです(難しい...
ちなみに各科目25問で各50%正解が合格ラインといわれています。
試験は年1、2回やっているようです(3月と12月)
参考書について
参考書は3冊使いました。それぞれ解説します。
絶対必要な参考書です。
過去7年分の問題が科目別にランダムに詰まっており、解説がついてきます。
解説は親切ではないですが、大まかな問題の傾向をつかめるので役立ちます。
やはりですが毎年出るような問題もちらほら見かけます。絶対買いましょう。
化学分析論及び濃度の計量対策でそもそもの分析の原理(GC、LC、ICP発光分析、原子吸光分析etc...)がわかってない人向け。私は過去に高専と大学で習いましたが忘れているところが多かったので購入。解説はやさしいです。
この本、分析系だけじゃなく最後のほうには統計解析とか品質管理にも触れているので、多少、計量管理概論の参考にもなります。
過去の高専時代に化学工学の教科書として購入したものです。
計量管理概論の統計解析の参考になります。
あと計量関係法規の対策として計量法の実際の条文を参考にするといいと思います。私は印刷して携帯していました。
あとこれは試験後に友人に教えてもらって知ったのですが、試験によく出る要点だけを親切にまとめて解説してくれる参考書がありました!買っておけばよかった...
試験勉強の方法と実際の進捗について
試験勉強は1ヶ月前から始めました。
基本的に問題集を中心におこない、1周目は問題と回答すべてに目を通し、わからない部分は参考書なり法令で調べる。2週目はわからなかったものにチェックをつける、3週目でわからなかったものにチェックを...という感じで徐々にできない問題を減らしていく作戦です。
これは過去に他の試験でも実践し成功してきた作戦です。
ちなみに今回は1ヶ月あれば余裕だろうと思ってましたが、時間が足りず、問題集を3周しかできませんでした(いつもは5周くらい)。
1科目を3日で終わらせようとしましたが文章量が多かったのが原因です。
おそらく2ヶ月前から勉強を開始していればよかったと思います。
実際の試験の出来について
2018年12月16日に試験を受けてきました。
受けた結果の感想を以下に記します。
※ちなみに結果を早期に知るのが怖いので毎回自己採点はしてません
・環境計量に関する基礎知識
たぶん半分は取れてます。化学系の問題範囲はやはり広く、忘れている部分があったのと、環境基本法の方の暗記にあやふやな部分がありました。
・化学分析論及び濃度の計量
計算はできましたが、分析方法についてはわからなすぎて頭の中でダイスロールしてました。運ゲーです。神に祈ります。
・計量関係法規
かなり用語が紛らわしく、記憶の混乱が起きた。取れるところは取ったはずなので、半分は行っているはず...
・計量管理概論
おおむね良好。8割くらいは取れていそう。品質管理で出た式とかであやふやな部分があったので反省。
まあ、運がよければ合格するでしょう。
結果が2月中旬くらいに送られてくるそうなので、結果が出たらこの記事に追加します!
最後にちょっとした注意というかアドバイス
1. この季節は公共交通機関が止まりやすいので、遠方から来られる方は会場に近いホテル等に前日泊したほうがいいと思います。
2. 会場の席が窓側だったのですが、暖房が近くになく、隙間風が吹いて寒かったです。防寒対策はしっかりしたほうがいいと思います。
3. 会場によっては、近場に食料が買える場所がない場合があります。あらかじめ用意しましょう。
ちなみに環境計量士ですが、
会社によってはこの資格を取るだけで基本給が2万円upするところもあるようです。
みなさまも受けてみてはいかがでしょうか?
それではまた!
[19/03/21追記]一発合格できました!!!
けっこう運に頼った部分もありましたが無事に合格できました。
環境計量士は試験を合格した後に、国からの登録を受ける必要があるので、これからそちらに申し込もうと思います。
合格後の講習についての記事はこちら↓↓↓