実は前から食べてみたいなと思っていたお菓子がありました。
それがこちら、羽二重餅です。
羽二重餅は主に福井県のお菓子で、以下のような解説がありました。
『羽二重餅』の由来である「羽二重」とは、撚りのない経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を使った平織りの絹織物のこと。柔らかな肌触りと上品な光沢が特徴です。福井では明治初期ごろから生産が本格化し、20世紀初頭には全国輸出額の60%を占めるほどの産地になりました。
しかし、そういった「ものづくり」の地でありながら、一般の人たちが上質の羽二重を目にする機会はほとんどなかったそうです。その大半は国内の大都市、あるいは海外に向けて流れていったらしいですね。
土地の名産品でありながら、手土産として持っていくこともできない様子を、当時の菓子屋さんは見ていたのでしょう。『羽二重餅』が考え出された背景には、「名産品の羽二重を彷彿とさせるような土産物を」という、福井の人たちの思いがあったようです。聞くところによると、ほぼ同時期に、福井の複数の菓子屋さんから同時多発的に販売が始まったそうです。
まとめると、有名な織物をお菓子で再現しましたってお菓子です。
これを初めて何かのweb記事でみた時から、気になっていました。
食感が特徴的で美味しいと書いてあったのでいつか食べたいと思ってました。
で、とある日に近所のスーパーに行ったらあったんですよねこれが。福井県じゃなくて三重県のフェアでしたが。
三重県は赤福にはじまり、様々なお餅のお菓子が有名です。そこに羽二重餅も含まれているようです。他の県の特産品なのに良いの?
というわけで本場のものとはちょっと違いますが、羽二重餅は手に入りましたので紹介していきます。
羽二重餅(ノーマル)
実際はただの羽二重餅なんですが、この次に紹介するのが違うフレーバーなのでノーマルと記載いたしました。
改めて外箱の包装はこんな感じ。襖に描かれていそうな和のデザインです。
裏面はバーコードと成分表示。
1個当たりのカロリーは低めです、小さめのお菓子なのでしょうか。
原材料の種類は少なめです。美味しいお菓子は材料がシンプルと聞いたことがあります(真偽不明)
開けると刑務所の窓みたいな箱が出てきます。
箱をあけると羽二重餅が姿を現します。その数10個。
なんとなくグミに似た見た目です。
触ってみた感じを一言で表現すると、"幸福"です。ほどよくサラサラ、モチモチであかちゃんのほっぺたを触っている気分になります。
切ってみるとこんな感じ。断面は当然ながらベタベタしています。
断面はグミみたいですがしっかりと餅です。中はベタベタするので触らないのが吉。
口に入れてみると、先ほどの触感が口の中で食感となって再現されます。これがすごい心地のいい食感で硬すぎず、柔らかすぎずそれでいてふわふわという神のような食感です。
味の方は特徴が薄めですが、後に残らない感じの自然な甘さになっています。ですが、またこれがよいのです。無限に食べられます。
黒みつ羽二重餅
羽二重餅の亜種です。羽二重餅自体はシンプルなので、味付けによって劇的に変わりそうですね。
パッケージは黒みつだけあって黒いシックなデザインです。
カロリーは普通の羽二重餅と変わりなしです。黒みつ=0kcalなのでしょうか。
原材料を見ると羽二重餅によもぎ、きな粉、黒みつが追加されているようです。
こちらの箱も刑務所の窓風です。
開けてみると見た目が、全然違いました。これ完全にきな粉よもぎもちです。
香りはきな粉っぽい匂いのみです。黒みつっぽい香りはしません。
割ってみると中に黒みつの層が入っています。黒みつのお菓子って大体外から後付けでかけるタイプが多いので、中に入っているのは新鮮です。
食感はこちらも神です。硬すぎず、柔らかすぎずそれでいてふわふわ。
味はかなり違い、きなこをまぶしたよもぎ餅のようです。見た目そのままの味です。そして、よもぎががかなり濃くて味わい深いです。あんこ部分は少量すぎて味わうまでに甘みとともに消え去ります。
みなさまも食感が素晴らしい羽二重餅、食べてみてはいかがでしょうか?
伊勢銘菓シリーズ – 三重斎藤物産株式会社 | 三重県のお土産の卸販売