みなさんは琥珀というものをご存じでしょうか?
琥珀とは数千万年~数億年前、地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれ化石化したもので、いわば「樹脂の化石」です。古代から装飾品やお守りとして珍重されてきました。まれに内部に昆虫や植物の断片が閉じ込められているものもあり、これらは古代生物や環境を研究する上で貴重な資料ともなります。
で、そんな価値ある琥珀ですが、なんと日本で採掘が可能なんです。しかも一般に公開されているレベルの容易さで。
これは一発デカいのを掘りあてて退職届を書こう!と安易な考えで実際に行ってきたのが今回の記事になります。よろしければ見ていってください。
なお、今回は初めて岩手県に行くため、琥珀発掘のついでにいろいろ観光をしてきたのでそちらも載せています。手っ取り早く琥珀発掘だけ見たい方は目次よりジャンプしてください。
- いわて花巻空港に到着
- 1日目昼ごはん:フードコート門
- 毛越寺(もうつうじ)見学
- 中尊寺見学
- 盛岡八幡宮見学
- 1日目夜ごはん:遊食屋FUJI Next
- 琥珀発掘の装備調達
- 2日目昼ごはん:地場食材レストラン産食体験館山海里
- 琥珀発掘体験&琥珀博物館見学
- 龍泉洞温泉ホテル
- 2日目夜ごはん:龍泉洞温泉ホテルのコース料理
- 3日目朝ごはん:龍泉洞温泉ホテルのコース料理
- 龍泉洞を探検する
- 3日目昼ごはん:盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa
- おわりに
- おまけ
いわて花巻空港に到着
岩手県に飛行機で乗り込むなら、玄関口はいわて花巻空港になります。ざっと調べた感じ直行便は新千歳、名古屋、福岡しかなく羽田はないので、東京から来たい場合は新幹線になります。
こちらが人生であまりお見掛けする機会がないかもしれない、いわて花巻空港です。
中は大きなおみやげ屋さんもあり、岩手県内でおみやげを買い忘れてもここで主要なものはだいだい揃う感じでした。食事を食べれるところも一軒入ってます。
外にはりんごの木が植えられていました。りんごといえば青森が有名ですが岩手県も昼夜の寒暖差が大きい気候と肥沃な土壌がりんごの栽培に適しており、甘みと酸味のバランスが良い高品質なりんごが育つようです。
1日目昼ごはん:フードコート門
岩手県西磐井郡平泉町の中尊寺の前にある食事処です。平泉のグルメとして有名なもちやそばをリーズナブルな値段で食べることができます。
12時前に到着しましたが、少々早い時間帯だったからか空き気味でした。
で、こちらで食べたのが弁慶ちからもちセット(1300円)です。なんと一気に5種類のお餅(なめこおろし、お雑煮、あんこ、しょうが、ずんだ)を味わえるセットです。贅沢ですね。実際美味しかったです。
ちなみに見た感じはそんなに量は多く感じませんが、お餅なので満足感はかなりありますし、腹持ちがとてもいいです。この後19時半までお腹が空きませんでした。
毛越寺(もうつうじ)見学
平泉の観光1か所目は毛越寺に行ってきました。毛越寺とは何ぞやという方は以下をご覧ください。
毛越寺は慈覚大師円仁が開山し、藤原氏二代基衡公から三代秀衡公の時代に多くの伽藍が造営されました。往時には堂塔40僧坊500を数え、中尊寺をしのぐほどの規模と華麗さであったといわれています。奥州藤原氏滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失しましたが、現在大泉が池を中心とする浄土庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝の二重の指定を受けています。
とまあ現物は焼失していますが美しい庭園はそのまま残っているようです。
入口はこちら。拝観料は700円です。ちなみに駐車場代もありそちらは300円でした。
とりあえず本堂でお参りをします。
見学コースとしては浄土庭園をぐるっと一周するコースになります。
個人的ベストショット。なかなかに詫び寂があって映えます。
こちらは常行堂。修法と堂の守護神であり、地元では古くから作物の神様として信仰されている摩多羅神(またらじん)がまつられているそうです。
一周全部見るとけっこう歩くので散歩におすすめかもしれません。
中尊寺見学
岩手県平泉と聞いたらその名が出てくる中尊寺です。詳しい歴史を書くと長くなるので知りたい方は以下を参照してください。
中尊寺の歴史 │ 中尊寺を知る │ 関山 中尊寺[岩手県平泉 天台宗東北大本山]
入口はこんな感じ。写真から若干わかるかと思いますが、入り口から上り坂がけっこう続きます。歩きやすい靴と万全の体力で来ましょう。
途中で撮れたベストショット。後光がいい感じ。
こちらは讃衡蔵。奥州藤原氏の残した文化財3000点あまりを収蔵する宝物館で、平安期の諸仏、国宝中尊寺経、奥州藤原氏の御遺体の副葬品などが納められています。ここの前で金色堂に入れるチケットを買います。大人1人1000円。
先に讃衡蔵の中を見学しておくと、後の金色堂が楽しめるので先に入っておくことをお勧めします。
そしてこちらが金色堂が入っている建物。中は撮影禁止なので残念ながら金色堂を写真でお見せすることができません。とても綺麗なので実際に見に行ってみて下さい。
途中では民族衣装をまとった一団が太鼓の演舞をしていました。動作の揃い方がみごとでした。
こちらが本堂。なぜかカラフルな装飾がされていて歴史ある建物という気があまりしないですね。
盛岡八幡宮見学
平泉町から盛岡へはけっこう距離があり、着くころには夜になってしまいました。しかし、盛岡八幡宮は夜もライトアップされていて参拝できるので見に行ってきました。
盛岡八幡宮については以下を参照ください。
実際にライトアップされた本殿がこちら。もともと赤色なこともあり、ライトアップが映えます。
しっかり参拝してきました。
1日目夜ごはん:遊食屋FUJI Next
盛岡といえばやっぱり冷麺でしょ!ということで冷麺を食べに行ってきました。
場所は盛岡駅からほど近い遊食屋FUJI Nextさんにお邪魔しました。なんとあの大谷翔平も訪れたことのある冷麺屋さんということでワクワクしながらお店に向かいました。
実際にオーダーしたものがこちら。まず岩手県産りんご100%ジュース。
これがまずめちゃくちゃウマい。りんご100%とは思えない甘さとすっきり感があり最高です。何杯でも飲みたいレベル。
続いて盛岡冷麺。
ツルツルシコシコの麺と旨辛キムチの相性が抜群でこちらもかなりの美味さ。地味につけ合わせのりんごも瑞々しくて美味しいのがポイントです。見た目少ないように見えますが食べてみると意外と満腹感があります。素晴らしい。
店主さんもフレンドリーで岩手の情報をいろいろと教えていただきました。いいお店でした。
蛇足ですがお口が辛かったので、帰りに岩手のスーパーでしか売ってないような飲むヨーグルトを買いました。味はめちゃくちゃ濃厚でクリーミーで美味しい生クリームを飲んでいる気分でした。美味しかったです。
気になる方はいかにリンク張っときますのでそこから買ってみてください。
琥珀発掘の装備調達
琥珀発掘で支給されるのは掘削道具と靴カバーだけなので(有料で軍手もあります)、他の装備を現地で調達します。
岩手にはSUNDAYというホームセンターがあるのでそこで一式揃います。買うものとしては作業用手袋(水が通りにくいやつ)、長靴、合羽です。合羽は当日が雨予報だったため買いました。小雨決行だそうなので。
大体3500円くらいで一式揃いました。
2日目昼ごはん:地場食材レストラン産食体験館山海里
琥珀発掘する場所は岩手県の久慈市なのでその近辺でお昼ご飯を食べることにしました。できる限り地場のものを食べたいなぁと思って調べてみたら、そのものズバリなお店が道の駅くじ やませ土風館にあったので寄ってみることにしました。
お店の外観はこんな感じ。
私は三陸の海鮮が味わえる海鮮丼を食べました。たしか1500円くらい。美味しさはそこそこでした。
友人は開運丼というかきあげ丼を食べていましたが、かき揚げがタワーのようですごい量でした。美味しいらしいですが食べるのに苦しんでいたので、頼む方はご注意ください。
琥珀発掘体験&琥珀博物館見学
というわけでこの旅行の主目的である久慈琥珀博物館にやってきました。予約時間の1時間前くらいに到着したので、とりあえず体験料金1500円を支払い、待つ間に博物館の探索に行きました。
中のおみやげ屋さんには琥珀ガチャがありました。帰りにやろうと思ったけど忘れてたので内容については不明です。
博物館で一番すごいなと思ったのはこのチェスセット。琥珀でできてるってすごくないですか?しかも敵味方で色というか濁り具合が揃えられているのも注目ポイントです。
いくらするんだろう...?
そんなこんなで採掘の時間になり、合羽と長靴と手袋を装備し採掘の体験場に向かいます。博物館から2~3分くらいの距離です。採掘場までは車を出してもらえます。
実際の採掘場はこんな感じ。
削られた地面に降りて掘削する感じです。
掘削道具はここで貸し出してもらえます。
掘り方としてはシャベルで掘るところの土を軽く取り払った後、アイスピックを浅めの角度で突き刺して地層を剥がしていく感じになります。
掘っている時に少し黒めの木の化石が出てきたらその周囲に琥珀がある可能性が高いそうなのでそれを探して約1時間掘り進めていきます。
作業中はしゃがんだ姿勢となるため意外と足腰にくるのと掘り進める腕もなかなかに疲れます。見つからないとメンタル的にも焦るのでなかなかに体力と気力を使いました。
手早く結果だけお伝えしますと、成果がこちらになります。
す...少ない...!
最後の残り五分で琥珀の鉱脈みたいなのを発見したんですが、時間切れであえなく終了してしまいました。あと30分くらい欲しかった...。
要領は得たのでまたリベンジしたいと思います。
ちなみに情報ですが手袋は捨てられる場所があるのと、長靴は洗う場所があるので、帰りに汚れ物を持ち帰る心配はありません。
龍泉洞温泉ホテル
翌日は日本三大鍾乳洞の一つの龍泉洞に行くため、その近くのホテルに宿泊することにしました。それがこちらの龍泉洞温泉ホテルです。
料金は1部屋3人で1泊1人15000円と高すぎずも安すぎずもない料金です。
お部屋は和洋室で和室と洋室が合体した構造になっています。写真右側に洋室がありベッドが2つあります。
お水2Lはサービスです。これは地味に嬉しい。
洗面台と風呂とトイレはまあまあキレイです。
季節によってはカメムシが出るみたいです。筆者が行った11月初頭では1匹も見なかったので虫が嫌な人はそのくらいの季節に行ってみるといいかもしれません。
ちなみに温泉に関してはサウナはあるものの露天風呂はなく、銭湯くらいの広さでした。温泉自体は気持ちよかったです。
2日目夜ごはん:龍泉洞温泉ホテルのコース料理
夜ごはんはコース料理です。メニューはこんな感じ。地場のものもいろいろ出てくるのが嬉しいですね。
実物はこんな感じ。どれも美味しかったです。
夜ごはん後は道の駅で買った地場の飲み物を飲みました。
1個目:じっ茶ばっ茶
たぶん龍泉洞付近でしか売ってないお茶。玄米茶とほうじ茶の中間のような味がして苦みもスパッとしています。お茶として普通に美味しい。
2個目:山ぶどうジュース"森の貴婦人"
岩手のおみやげ屋さんでは山ぶどうが有名なのか山ぶどうジュースをよく見かけました。で、買ってみたのがこの森の貴婦人です。
飲んだ印象はとても濃くてフレッシュ。これ薄めて飲むものじゃないかと勘違いするほど山ぶどうの味が濃くて美味しいです。こんな美味いぶどうジュース飲んだことなかったので衝撃を受けました。よければ買ってみて下さい。感動を約束します。
3日目朝ごはん:龍泉洞温泉ホテルのコース料理
朝ごはんもわりかし豪華です。サラダはバイキング式で取り放題なので健康にも優しい。
有名な岩泉ヨーグルトも食べ放題なのが嬉しいところ。牛乳の味が引き立っていて、とても美味しかったです。
龍泉洞を探検する
というわけで日本三大鍾乳洞の一つ、龍泉洞にやってきました。そもそも鍾乳洞に入るのが初めてなのでワクワクしています。
ちなみに料金は1100円です。
券売機は電子マネーにも対応しています。これは嬉しいポイント。
入口にはなんかゴツい竜がいました。ちなみに入口は出口も兼ねていて、順路としては奥まで行って帰ってくる感じです。
というわけで鍾乳洞探検スタート!
中は水が流れているからか11℃とけっこう涼しいですが、湿度が高いのと厚着しているのでかけっこう汗をかきます。
以下鍾乳洞の写真をあげていきます。
アップダウンがあるのでけっこう階段を使います。段数がけっこうあるので体力勝負です。お年寄りとかにはきつそう。
獅子っぽい岩です。キミには見つけられるかな?
地底湖は透明度が高くてキレイでした。水深が深いため自分がいる場所が高所だと錯覚してしまいそうになります。軽い高所恐怖症なのでヒヤっとします。
その地底湖をさらに上から見た図。大自然のすごさを知るとともにさらにヒヤっとしますね。
大自然の力を浴びるとともに非日常を体験できてとても楽しい探検でした。できたら他の鍾乳洞にも行ってみたいですね。三大鍾乳洞のあと2か所はどこなんだろう。
3日目昼ごはん:盛岡じゃじゃ麺HOT JaJa
盛岡のグルメといったら冷麺の次に来るのはじゃじゃ麺。というわけでイオンモール盛岡のフードコートにある盛岡じゃじゃ麺HOT JaJaにきました。
とりあえずじゃじゃ麺と餃子のセットを注文。900円くらいでした。
味は...まあ...うんって感じです。思ってたより淡白な味でした。冷麺もう一回食べたほうが良かったかな...?
おわりに
ここまでお読み下さりありがとうございました!
今回の旅ブログはいかがでしたでしょうか?このブログが岩手の観光振興に少しでも貢献出来たら幸いかなと思っております。
メインの琥珀発掘も少量ではありましたが、入手出来て良かったです。また他にも鉱石で一攫千金を狙えるところがあれば、旅行を兼ねて行ってみたいと思います。
それではまた次回の旅ブログで!
おまけ
帰ってきて洗った琥珀がこちら
小ぶりですが輝きがあります。自分で採ったものなのでなんか愛着がわきますね。