今回はとある有名なお煎餅を食べつくすという企画です!
よろしければ見ていってください。
お煎餅の成り立ちは知っていますか?
高級なお煎餅(せんべい)といえば何を想像しますか?
たぶん皆さん、こちらのお煎餅を想像するかと思います。
そう、草加せんべいですね。
草加せんべいがなぜ有名なのか?そしてなぜ高級なのか?については、以下のように解説されています。
せんべいの起源は実に古く、千数百年前といわれています。元来、日本では糯(もち)、うるちを問わず、米を蒸したものを「飯」と呼び、今の「強飯」でこれが昔の常食でした。これを搗(つ)きつぶしたものをもち(餅)といいました。餅には生餅と、乾餅(ほしもち)があり、乾餅は別名「堅餅(かたもち)」とも呼ばれて、焼いて食べる保存食として重宝がられました。そのため、戦陣に携行する兵糧でもありました。後世、この中に豆や胡麻をついて入れたり、塩味をつける製法が好まれました。これが「塩堅餅」で、これを焼いたものが後の「塩せんべい」で、草加せんべいの源流となっていきます。草加せんべいは本来この「塩せんべい」ですが、江戸時代、利根川沿岸で醤油が造られるようになると、焼せんべいに醤油を塗るようになりました。草加では、専らこの醤油せんべいが売れるので、従来の塩せんべいは醤油せんべいに代わりましたが、名前は古くからの塩せんべいと言われつづけてきました。このように醤油塗りの焼きせんべいが日光街道「草加」の名物になった理由は、良質の米が獲れ、また良質の水と良質の醤油が身近にあったためといわれ、さらに永い伝統により熟練された製造方法で造られ、長い日光街道の間食としても好まれ、値段も手ごろで軽量であったことによるものです。
長いので3行に要約すると
・昔は乾燥した餅(堅餅)を保存食として持ち歩くことがあった
・型餅に塩とか醤油とかごまとか入れて焼いたのがせんべいの由来
・草加が有名になったのは、地元のお米と水と醤油が上質だったから
ということらしいです。お煎餅ってかなり古くからあるお菓子なのですね。中でも草加せんべいは歴史があるので、高級なお煎餅となっているのかもしれません。
高級お煎餅、購入しました
というわけで、気になって買ってしまいました。
購入先はこちらの創業八十余年のほりゐさんです。
なぜこちらのお店で購入したかというと、検索の一番最初に出てきたのと、ホームページにお煎餅に対する熱いこだわりが見られたからです。
大体1週間くらいで届きました。届いた感じはこちら。
テーブルに並べるとこうなります。できる限りいろんな種類を食べられるように注文しましたので、すごい量になりました。
でもお煎餅って片手間に食べられるからすぐなくなりますよね。
ではそれぞれの味ごとに紹介していきます。
醤油
冒頭の写真にもありましたスタンダードな醤油せんべいです。
裏は成分表になっています。
今回注文した草加せんべいは1枚1枚に乾燥剤が入っています。高級なので念入りです。
開封したものがこちら。見た目はノーマルな醤油せんべいです。開けた瞬間から香ばしい醤油の匂いがします。
横から見た厚さはこんな感じ。この辺は普通のお煎餅と変わりませんね。
食べてみると硬すぎるということはなく、むしろお煎餅なのに歯切れのよい感じです。例えるなら少し力を入れるとクランチっぽく細かく割れる感じでしょうか。
味は深みのある醤油味で、特に鰹と昆布の旨みが濃いです。ここが普通の醤油せんべいと大きく違うところなのかなと思います。
とりあえず、美味しい。高級なお煎餅って違うなって思いました。
押焼草加煎餅醤油
なんか念仏みたいな呪文の味ですが、ちょっといい醤油味です。たぶん。
パッケージはちょっと怖いです。夜中に見たら泣きます。
後ろは同じく成分表示。
通常の醤油味との違いはうるち米が埼玉県産コシヒカリに限定されていることです。通常の醬油味のうるち米は国産とだけ書かれていました。
開封してみたのがこちら。
通常の醤油味と形が若干違い、平べったいです。
食べてみると通常の醤油せんべいに比べて、中がミッチリしている密なせんべいです。ですが硬すぎることもなく、こちらも歯切れがいいです。
通常よりも醤油の香ばしさと甘みが濃い(というかほんの少し強い)気がします。
これも美味い。
すごいどうでもいい情報ですが、通常の醤油は写真の下地のティッシュに張り付きましたが、こちらは全然張り付きませんでした。なぜ?
ごま
見ての通りのごませんべいです。
成分はこちらです。
開封してみるとごまの量が多いことがわかります。贅沢ですね。
割ってもごまたっぷりです。香ばしい醤油の中にさらに香ばしいごまの匂いがします。食欲の湧く香りです。
食べてみると一瞬硬いと思いますが、こちらも歯切れが良いです。
醤油は薄めで、ごまの味が引き立つようになっています。
塩加減がちょっと物足りないかなとも思いますが、これはこれで美味しいかと思います。
塩分が気になる方におすすめです。
唐辛子
辛いお煎餅もありました。ちなみにこちらは小分けの袋を撮影し忘れました。申し訳ありません。
開封したものがこちら。
割ってみると唐辛子が入っているのと、若干赤いことがわかります。これはほんとに辛そう。
食べてみると、手加減なしにめちゃくちゃ辛いです。辛い物を食べていないとせき込むレベル。
正直、旨辛かというとそうでもなくただ単純に辛いだけですので、辛い物好き以外はあまりおススメできません。
にんにく
にんにく味のお煎餅とかあるんですね。ポテチとかではよく見るけど、お煎餅ではあまり見ない気がします。
パッケージはこちら。
成分表示はこちら。こちらはにんにくの他にも唐辛子が入っているようです。旨辛だといいなぁ。
開けてみるとめちゃくちゃ美味しそうな色合いのお煎餅が出てきます。わずかににんにくの香りもして食欲がそそられます。
食べてみると食感は若干しっとりとしたおせんべいです。
味はガツンとしょっぱく、さらにガツンとガ-リックの風味がします。
味が濃いのでお煎餅と言うよりはお酒のおつまみという印象を受けます。
これは美味い。しょっぱいものを食べたいときにこれを食べれば満足するでしょう。
口臭にはお気をつけて。
海苔
続いてはお煎餅界ではおなじみの海苔せんべいです。
パッケージ表面。
成分表示はこちら。ちなみに海苔の産地は不明です。国産だといいなぁ...。
開封してみました。海苔と醤油の香ばしい匂いがします。
それにしても海苔大きいっすね。豪華。
こちらもにんにくと同様でおなかがへる匂いがします。
食べてみると、塩加減は程よい感じの海苔せんべいで、海苔もパリッパリで美味しいです。普通の海苔せんべいと大幅に違うのは旨みですかね。これはたぶん醤油の違いかと思います。
他の草加せんべいの紹介については次回に続きます。
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